虎ノ門の虎

2013年0415 福祉新聞編集部
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 港区虎ノ門一丁目交差点の横断歩道脇に小さいながら迫力ある虎のブロンズ像が鎮座している。御影石の立派な石の台座に乗せられており、碑文によると、1952(昭和27)年9月、町の名前が今入町から虎ノ門に改称されて3周年になったのを記念して地元町内会の「虎ノ門会」が建てた。

 

   虎ノ門の由来は、江戸城にあった36の門のうち、「寅」の方角の門だったことによる。江戸時代には立派な渡櫓がある門だった。1923(大正12)年の関東大震災による火災とその後、2度にわたる区画整理が実施され大通りができ、太平洋戦争による空襲で再び町が焼けたことから、堀も虎ノ門そのものも、今はない。戦後、復興を成し遂げた虎ノ門会の人々が「往時を偲ぶ一片の石」として石碑を建て、石碑の上に石造りの虎を置いた。

 

   虎ノ門会の河村守康会長によると、たびたび耳などが壊されたため、やむなく骨董店で銅製の虎を見つけ、2代目として設置したという。作者の名は不明だが、名品かもしれない。「いたずらは許さん」の風情で鋭い牙をむいている。(若)

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