憤怒けいれんへの対応は?

2015年1009 福祉新聞編集部
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保育ほけん室

Q

 

憤怒けいれん

 

 入所面談に憤怒けいれんの経験がある2歳児がきました。0歳の時に激しく泣いてけいれんを起こし、病院に行くと「貧血があったのでは」と言われたそうです。発作はどのように起こるのでしょうか。保育園では特別な対応が必要でしょうか。

 

 

A

 

 憤怒けいれんは「泣き入りひきつけ」とも言い、チアノーゼ型と蒼白型の二つがあります。憤怒けいれんの多くはチアノーゼ型で、生後6カ月から1歳半頃に始まり4~5歳にはみられなくなります。ひどく驚いた時、強い痛みを感じた時、怒って激しく泣いた時に発作が起こります。息を吐き出した状態で呼吸が止まるので、酸素が不足して唇などが変色するチアノーゼ状態になります。場合によっては意識をなくしたり、身体が後ろに反り返ったり、がたがたと震えたりするなどの症状がみられます。一般的に、神経が過敏で感情の起伏が激しい子どもに多いとされています。

 

 蒼白型の憤怒けいれんはチアノーゼ型に比べると頻度は多くありません。頭を打撲するなどした痛みやひどく驚いた際に、呼吸するのを止めてしまい、泣くこともなく蒼白になり、意識を失うこともあります。

 

 保育園で発作が起きたからといって、特別な対応は必要ありません。ただし、すでに憤怒けいれんの診断を受けている子どもの場合は、注意深く観察し十分に回復するのを確認してください。そして、保護者には必ず発作が起きたことを報告しましょう。

 

 憤怒けいれんの診断は発作が起きた時の状況から行います。したがって発作時の詳細な観察が重要です。似たような症状のてんかん、ALTE(乳幼児突発性危急事態)などの病気と区別することが必要ですので、初めて発作が起きた際には専門医を受診しましょう。

 

 原因は脳の未熟さにあるとされているため、脳波や画像診断に異常がなければ、成長に伴って発作はみられなくなります。長期的にみると経過はほとんど良好ですので、保護者は神経質に考えることはありません。

 

【田中哲郎・医学博士】

 

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