介護者同士が語らう ケアフェスに500人集う
2015年10月14日 福祉新聞編集部
介護、看取り、子育てなどケアする当事者や団体による「ケアフェス2015」が9月27日に都内で開かれた。30以上の団体・企業によるセミナーやワークショップ、出展者ブースがあり、参加者は500人を超えた。
ケアフェスは、介護者が自ら情報発信したり参加者同士で対話したりして交流を図るイベント。しゃべり場として設けられたフロアでは、セミナー終了後に講師や参加者が一つのテーブルに集まり、疑問や悩みなどを自由に話したり聞いたりして理解を深め合う姿がみられた。
自身も認知症介護者の会を主宰する西澤惠・ケアフェス実行委員長は「大きな井戸端会議のようなもので、皆がおしゃべりしてから帰る」と話す。
ケアフェスは前身のイベントを継承して今年で11回目。当初は高齢者が多かったが、最近は若者の参加も目立つという。今回のセミナーでは、18歳未満のヤングケアラーへの支援に関する英国の法律の解説や、30、40代シングルケアラーの体験談発表もあった。
体験談では「家族介護をキャリアとして認めてほしい」「周りは頑張ったと言ってくれるが自分では後悔がある」「介護離職後に復職することは大変厳しい」など自分の人生と介護の両立についての苦悩が語られた。
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