りんご病への対応は?

2015年1106 福祉新聞編集部
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りんご病

 

 地域でりんご病が流行し、当学園の子どもも数人かかりました。顔や身体が赤くなり、発疹も出ました。受診すると、顔が赤くなった時点で回復に向かっていて、既に周囲に感染している可能性があると言われました。

 

 特に多くの子どもが一緒に過ごす児童施設では、りんご病のような感染症について、速やかに対応したいものです。

 

A

 

 りんご病などの感染症を予防するには、流行状況を把握すること、早期に症状に気付くこと、症状が出た子どもは隔離することが有効だと思います。また、予防接種が可能な感染症は、保護者の協力を得て早めに接種しておくことが望ましいです。残念ながらりんご病に関しては予防のワクチンがありませんので、症状の特徴などを知識として備えておきましょう。

 

 りんご病は医学的には「伝染性紅斑」と言い、ほっぺたに蝶のような形の赤みが現れます。

 

 主には風邪のような症状が4~5日続き、その後数日して顔に蝶の形の紅斑が出ます。更に1、2日すると、腕、太もも、胴まわりなどにレース状の紅斑が見られます。身体の紅斑や発疹は約1週間で消えますが、顔は10日程度続くことがあります。また、入浴したり、日光に当たったりすると紅斑が強くなる場合があります。症状が治まれば感染の心配はありませんので、本人の全身状態が良くなれば日常生活を再開できます。

 

 この病気は咳やくしゃみによるウイルスの飛沫感染で発症します。2~12歳ごろの子どもがかかりやすく、乳児や大人にはあまり見られません。感染力はさほど強くなく、濃厚な接触があっても3割程度しか発症しないとされています。

 

 りんご病が周囲に感染しやすい時期は、紅斑や発疹が現れる1週間前とされ、したがって変化に気付いたころには感染力はほとんどありません。ワクチンがないので感染を完全に予防するのは難しいのが現状です。

 

【田中哲郎・医学博士】

 

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