障害児者もお年寄りも 山間地でにぎわう共生型福祉施設

2015年1216 福祉新聞編集部
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かぼちゃがゆを囲んで話が弾んだ

 障害児・者、お年寄りが通える共生型福祉施設「すろーらいふ」(宮城県気仙沼市)が11月12日、かぼちゃがゆの昼食会を開いた。今年4月、東日本大震災の津波被害のなかった八瀬(やっせ)地区にオープンし、人口減少地域の新しいスタイルとして注目されている。

 

 施設の事業は介護保険の通所介護、障害者の通う生活介護、障害児の放課後等デイサービスの三つ。サービスの利用者でなくても、誰もが気軽にお茶飲みに通える「ほっこり感」がウリだ。

 

 この日は専門業者による足裏マッサージの出張サービスもあり、20人ほどのお年寄りたちでにぎわった。

 

 「施設ではなく拠点と呼びたい」と話すのは齊藤弘子所長。各サービスの登録人数は現在2人ずつで、事業としては不採算だ。

 

 しかし、世帯数250、高齢化率が35%超の八瀬地区では、お年寄りのよりどころとして重宝されている。

 

 「子どもたちの面倒をみてくれるおじいさん、おばあさんもいて助かる」と齊藤所長。近隣からは高齢者の一時的な宿泊、障害者の就労継続支援B型事業を望む声があるが、職員の確保は難しい。

 

 現在実施している障害者の生活介護は、人員配置基準などを満たしていないが、市内に同様の事業所が少ないため、介護保険の通所介護の定員内で実施を認められた基準該当サービス(気仙沼市で初)という位置付けだ。

 

 政府は特に山間地での人材確保難を踏まえ、こうした「共生型福祉施設」を広げる方針。一つの拠点が介護と障害それぞれの事業所指定を取得できない場合の基準該当サービスは、今後増えそうだ。

 

すろーらいふの外観

すろーらいふの外観

 

 

 

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