「福祉はクリエイティブな仕事」 学生向けに就職フェア

2016年0408 福祉新聞編集部
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
福祉系学部以外の学生も参加した

 2017年3月卒業予定の学生を対象にした「FUKUSHI就職フェア」が3月21日、日本財団ビル(東京都)で開かれ、400人が訪れた。一般社団法人「FACE to FUKUSHI」(F2F)の主催。就職活動の時期が慣例で遅い福祉業界だが、会場は熱気に包まれた。

 

 F2Fは12年に、若手福祉人材の発掘や育成のサポートなどを目的に法人化。NPO法人み・らいずの河内崇典代表理事と社会福祉法人ゆうゆうの大原裕介理事長が共同代表を務める。フェアの開催は2回目で、全国の社会福祉法人とNPO法人16団体が参加した。

 

 オープニングイベントでは、法人が事業の特徴を話すピッチトークを実施。子どもや障害者、高齢者分野など幅広く支援できることや、現場の実践を踏まえて国へ制度改正を働き掛けていることなど、それぞれが法人の特徴をアピールした。

 

 その後学生らは、法人ごとのブースに出向き、説明を聞いた。今回の就職フェアは「福祉 × ○○」がテーマ。各法人が○○の部分に「芸術」「ごちゃまぜ」「デザイン」などと法人の特徴を入れてアピールした。またタブレット端末や職場の写真などを活用する法人も多かった。

 

 京都の社会福祉法人南山城学園(磯彰格理事長)は20代の女性職員がパネルを使いながら、育休やキャリアアップなどサポートも充実していると紹介。新卒の3年後離職率は5%だという。

 

 16年度には新卒職員を20人募集する予定で、同法人の岩田貞昭・企画広報課長は「大学と連携した事業の実施やネットの活用など、さまざまなチャンネルを駆使して優秀な人材を早く集めたい」と話す。

 

 一方、学生に話を聞くと、社会課題の解決や新規事業の立ち上げなど、クリエイティブな面を重視する学生が多かった。

 

 都内在住の女子学生は、私服でいいと聞き気軽な気持ちで参加した。「福祉を学んではいないが、働くなら社会に貢献できる仕事がしたい。面白そうな職場が多い就職フェアだった」と感想を述べた。また、東北福祉大学の男子学生は「制度の枠にとらわれず、地域に出ていくことに前向きな法人を選びたい」と語った。

 

 F2Fは今後、日本財団などと独自の基準を設けた上で、さらに就職フェアへの参加法人を増やす方針。50法人の参加と、1000人の来場者を当面の目標に掲げる。

 

 河内代表理事は「福祉は、ただのサービス業ではなく、地域まで巻き込んで支援することもあるクリエイティブな仕事。それをきちんと実践してアピールできれば人材は集まる。福祉職場での虐待が相次いでおり、マイナスイメージを払拭したい」と話す。今後は職員の定着支援も強化したいという。

 

 

 

関連書籍

 

福祉の仕事でプロになる!: さらなる飛躍に向けた24のポイント
久田 則夫
中央法規出版
売り上げランキング: 34,455

 

意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの
須藤シンジ
CCCメディアハウス
売り上げランキング: 92,035

 

知りたい! ソーシャルワーカーの仕事 (岩波ブックレット)
木下 大生 藤田 孝典
岩波書店
売り上げランキング: 10,335
    • このエントリーをはてなブックマークに追加