電動車いすで高尾山へ 無料の充電器を設置

2016年0713 福祉新聞編集部
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充電器は事務所や店内に収納してあり、申し出ると出してくれる

 ミシュランの「日本旅行ガイドブック」で富士山と並び三ツ星を獲得したことで、海外からやってくる人も多い高尾山(東京都八王子市、標高599㍍)に、電動車いす用の無料充電器が設置され、「電動車いすでも安心して行ける山」としてお年寄りや障害のある人たちの話題になっている。

 

 高尾山は、東京・新宿から電車で約1時間で行ける。登山路もいくつか整備されており、健康登山の目的で毎日のように登るお年寄りも多く、近年、車いす利用者も増えた。

 

 そうしたことから最近、高尾山周辺エリアで活動をしている八王子市の浅川地区社会福祉協議会(上村秀如会長)に「高尾山に登るとバッテリーの消耗が激しい。途中で切れてしまうこともある」「登りたいがあきらめてしまう人もいる。充電できるところがほしい」といった声が届くようになった。

 

上村会長

上村会長

 

 3月には上村会長はじめ30人で実際に車いすに乗って試し登山もして、電動車いす用充電器の設置を周囲に働き掛け、無料での設置が実現した。

 

 設置された場所は、ケーブルカー高尾山駅、薬王院の参道途中にある茶店3カ所(十一丁目茶屋、権現茶屋、もみじや)と薬王院の計5カ所。近々、薬王院にもう1カ所、ケーブル乗り場の清滝駅にも1カ所設置される予定。

 

 充電器は販売業者が提供し、電気代は茶店と薬王院、高尾登山電鉄が負担する。「みんな浅川地域への郷土愛が強く、設置はスムーズでした」と上村会長。

 

 また同社協は、バリアフリー活動の一環で地元のお年寄りが手作りした車いす用タイヤカバーを薬王院に奉納した。自分の車いすで宿坊(畳座敷)に入り、人気の精進料理をいただけるとあって好評という。

 

 

タイヤ用のカバーも常備

タイヤ用のカバーも常備

 

 

 先日、目の不自由な人が高尾登山電鉄職員にリフトに乗りたいと申し出た際は、「風を感じたいから」とのことだったという。「見た目では分からない、いろいろな方がいらっしゃる。皆が安心して楽しく過ごせる高尾山・浅川地域となるようにこれからも気を配り、活動を続けていきたい」と上村会長は話している。

 

 

 

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