卓球専門のデイサービス 楽しみながら機能回復
2016年12月01日 福祉新聞編集部
卓球を楽しめることをウリにした通所介護事業所が、オープンから1年を迎える。「ピンポンデイハッピー渋谷」(神奈川県大和市)は卓球台を3台備える卓球の専門施設。要介護高齢者の機能回復に役立っているほか、近所の人が気軽に入れる敷居の低さが好評だ。
運営する「介護のハッピー合同会社」の石井直樹代表のモットーは「自分が行きたいハッピーなデイサービスをつくろう」。2012年9月、同市内で開設し、二つ目の事業所として15年12月1日、定員10人の小規模な「ハッピー渋谷」を開いた。
最も卓球にはまっているのは伊藤文治さん(67)。15年10月に脳梗塞になり、右半身にまひが残った。要介護2と認定され、リハビリ中心の施設に通ったが、すぐに飽きた。
今年3月から「ハッピー渋谷」に通い始めた。そのころは杖を突いて歩いていたが、今では自立歩行が可能に。「ピンポン球に合わせて身体を左右に動かすのは無理だが、球拾いするだけでもいい運動になる」と笑う。
「ハッピー渋谷」は、卓球用品メーカー㈱タマスと提携し、練習用の機械も導入した。14年設立の日本卓球療法協会(相模原市、長渕晃二理事長)が初めて認定した施設で、来春、同協会独自の「卓球療法士初級講習」の会場にもなる。
通所する高齢者のラリーの回数や握力などを測定して機能回復につなげると同時に、地域の寄り所的な存在も目指すところだ。
平日の夜や日曜日は近所の人が参加できる「練習会」を開催。その親しみやすさが伝わり、水彩画の得意な人など多種多彩な人がボランティアとして集まる「地域共生のハブ」(菅原直敏施設長)にもなっている。
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