JR開通の宮城県山元町 震災からの再生を誓うイベント

2016年1213 福祉新聞編集部
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高架になった山下駅前で、壁画を背に踊った

 東日本大震災で被災したJR常磐線山下駅(宮城県山元町)などが5年9カ月ぶりに開通するのに先立ち、4日、高架になった同駅前で津波の犠牲者に鎮魂の祈りをささげ、再生を誓うイベントが開かれた。同町で就労継続支援B型事業所を運営するNPO法人ポラリス(田口ひろみ代表)の主催。

 

 同町内のおけさ保存会、フラサークル、花釜音頭保存会のほか、仙台市内のダンスサークルなどがパフォーマンスを披露。ダウン症など障害のある子どもたちも大人に混ざり、同駅前の食品スーパー「フレスコキクチ」の壁画を背に踊った。

 

 壁画は2015年8月、フレスコキクチがポラリスに制作を依頼。障害者も比較的参加しやすい芸術活動で社会に貢献したいと考えていた田口さんには絶好の機会だった。

 

 今年10月に完成した壁画の名称は「Happyやまのもと」。ポラリスを含む14団体・53人が143点の「キリコ」(東北地方に伝わる技法による切り紙)を作り、高さ2㍍、全長30㍍の巨大な絵に仕上げた。

 

 絵のモチーフは祝祭のパレードだ。制作にあたりポラリスに通う精神障害者らが地元の歴史や伝統芸能を学び、「それまで知り合うことの少なかった年配の男性らとも仲良くなれた」(田口さん)ことも大きな収穫という。

 

 同町は同県最南端にあり、震災では津波が町の総面積の約4割を襲った。死者は636人。震災前に1万6711人だった人口は、今年11月末現在1万2492人に減った。町内のJR山下駅、坂元駅はこのほど内陸部に移転し、12月10日に開通した。

 

 

 

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