蕎麦で地域貢献 年間700キロ製粉し500万円売り上げ(岩手)

2017年0113 福祉新聞編集部
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高校などの昼食用にどんぶり入りそばを作る
高校などの昼食用にどんぶり入りそばを作る

 岩手県一関市の社会福祉法人室蓬会の障がい者福祉サービス事業所「室蓬館」(金野育朗施設長)は、そばの製粉・販売や、高校・専門学校などでのパン・軽食の出張販売活動などを通じ、地域に貢献。中山間地の人々の食を支えている。

 

 就労継続支援B型事業(定員44人)と生活介護事業(16人)を行う室蓬館は、同市大東町にあった二つの作業所を統合する形で2002年に開所した。

 

 そばの製粉作業は、高齢化で閉店する製粉所が増え、地域の農家が困っている姿を見て「競合する作物を作るより地域のためになる」と考え、09年から始めた。毎年30軒を超える農家から依頼がある。

 

利用者が玄そばの石抜き作業をする

利用者が玄そばの石抜き作業をする

 

 製粉技術を生かして製造・販売しているのが、地元の「水かけ祭」から名前をもらった「水かけそば」だ。

 

 製麺は高度な技術が必要なため、市内の加工業者に依頼。初めは生麺を販売していたが、日持ちしないため、今は年末の年越しそば用と2月11日の水かけ祭用を除き、そば粉4割・小麦粉6割の乾麺(1袋200㌘)にして販売している。

 

 好評なのが、東日本大震災で被災した陸前高田市のしょうゆ会社・八木澤商店とのコラボ商品「みずかけそばつゆセット」(2500円)だ。

 

 コラボは同商店の工場が同市に移設されたのを機に実現。乾麺6袋とつゆが入ったセットは贈答用として年々人気が出ており、同商店分だけで13年に1973箱、14年に2410箱、15年に3250箱が販売されるまでになった。

 

➡次ページ 高校でパンの出張販売も

 

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