日本初の盲ろう者グループホームが大阪に誕生 手話ができる職員も

2017年0407 福祉新聞編集部
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ボウリング大会に参加した栗本さん(左端)。「グループホームの暮らしは快適」と言う

 視覚と聴覚の両方に障害のある盲ろう者が暮らす障害者グループホーム「ミッキーハウス」が3月1日、大阪市内にオープンした。運営するNPO法人視聴覚二重障害者福祉センターすまいる(門川紳一郎理事長)にとっては1999年の発足以来の悲願だ。石塚由美子事務局長は「盲ろう者に特化したグループホーム(GH)は日本初と言われている」と話す。

 

 GHは5階建てで2階から4階に10人が入居できる。部屋はすべて個室で家賃は光熱水費、管理費込みで月6万5000円(一部7万5000円)。食事は別途実費が必要だが希望すれば一日3食提供される。40〜60代の5人が入居した。

 

 「盲ろう者は親と一緒に住んでも思うようにコミュニケーションを取ることができませんが、同じ障害を持つ仲間となら気兼ねせず暮らせるのでは」と石塚さん。総工費1億4000万円を用意するため、盲ろう者が先頭に立って募金活動を続けてきたという。

 

 盲ろう者向けGHの特徴として手話などのできる職員を配置したほか、居室に点字や浮き出し文字を取り付けた。床には誘導ブロックも設けた。盲ろう者に振動、音、光などで通報するシステムも各部屋に配備した。

 

 GHに入居する盲ろう者の中には、日中は徒歩2分で通える同法人の就労継続B型事業所に通い、和太鼓やダンスのクラブ活動、年に1度のボウリング大会など生活を楽しむことに貪欲な人もいる。

 

 その一人、栗本養二さん(58)は「これまで自宅で母と暮らしていましたが、母は高齢で食事の準備もままならない時がありました。GHでは栄養バランスを考えた食事が用意され、何より同じ盲ろうの仲間がいます。大好きなパソコンを夜遅くまでやっても誰にも怒られないので快適です」と話している。

 

 

 

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