知的障害者が作るネット放送局 阪神タイガースを応援する日常など映し出す

2017年0418 福祉新聞編集部
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
ホームページで番組を見られる

 知的障害者が企画・制作した番組を毎月1回流す「インターネット放送局」が昨年9月に立ち上がった。発信元は社会福祉法人創思苑(林淑美理事長、東大阪市)。知的障害者の暮らしぶりを広く知ってもらうことが狙いで、今年7月には撮影や編集に使う専用のスタジオも建てる。

 

 「彼らにできるなら自分たちもと思いました」。そう話すのはチーフ・プロデューサーの梅原義教さん(42)。障害支援区分6で、車いすを使う。法人の運営するグループホームに住み、「パンジー3」(生活介護事業所)に通っている。

 

チーフ・プロデューサーの梅原さん

 

 梅原さんは2001年、視察先のスウェーデンで知的障害者が地元の選挙立候補者の公約などを仲間に知らせる番組を作っているところを見た。

 

 帰国後は映像制作の専門家との出会いもあり、過去の出来事をドラマ仕立てで再現する手法などを学んだ。

 

 番組名は「きぼうのつばさ」。1回約50分で、内容は「ニュース」「私の歴史(知的障害者自身が生い立ちを語る)」などで構成する。

 

 職員は「私の歴史に登場した人は、自分からあいさつするようになった」「仲間が番組に登場するのを見て『自分も』と思う人が増えてきた」などと手応えを感じている。

 

 第1回(9月16日放送)のニュースには障害者支援施設「津久井やまゆり園」(相模原市)での殺傷事件を取り上げ、全国の知的障害者から寄せられた手紙を紹介した。

 

 梅原さんの日常を映した「地域で暮らそう」(第3回11月18日放送)では大好きな阪神タイガースを甲子園球場で応援したり、電車に乗って行きつけの美容院に通ったりする様子を映し出した。

 

 多くの人に自分たちの暮らしや思いを知ってほしいーー。そう願って梅原さんたちは常に番組の企画を練っている。番組は創思苑のホームページで閲覧できる。

 

 

 

福祉関連書籍

 

オープンダイアローグとは何か
斎藤環
医学書院
売り上げランキング: 4,275

 

ADHDでよかった (新潮新書)
立入 勝義
新潮社
売り上げランキング: 5,039

 

毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)
スーザン・フォワード
講談社
売り上げランキング: 939
    • このエントリーをはてなブックマークに追加