保育士の国家試験、3福祉士は科目免除 来年4月から実施へ

2017年0605 福祉新聞編集部
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 厚生労働省の「保育士養成課程等検討会」(座長=汐見稔幸・白梅学園大学長)は5月24日、社会福祉士など福祉系国家資格を持つ人に対して、保育士の国家試験科目を一部免除する報告書を了承した。厚労省は来年度から実施する方針。

 

 地域共生社会の実現に向け厚労省は、保健医療福祉分野の資格に共通の基礎課程をつくる方針を掲げている。保育人材の確保が喫緊の課題であることなどを背景に、同検討会は1月、小川清美・東京都市大名誉教授を座長とするワーキンググループ(WG)を立ち上げ、当面の措置としての運用改善を検討していた。

 

 現行制度では、保育士の国家試験は筆記試験9科目と実技試験がある。

 

 これについてWGは社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の養成課程をそれぞれ比較した上で「福祉職の基盤となる部分は共通する内容が多い」と結論。具体的には「社会福祉」「児童家庭福祉」「社会的養護」の科目について、3福祉士の資格保有者は免除する考えを示した。

 

 また現行制度では、保育士の養成施設を卒業した人が介護福祉士の養成施設で学ぶ際には一部科目が免除されている。このため、介護福祉士の養成施設を卒業した人が保育士養成課程で学ぶ際にも「社会福祉」(講義)や「相談援助」(演習)など最大8科目を免除する方針も示した。

 

 ただ、国家資格ではない子育て支援員については「具体的に踏み込む時間もなかった」(小川教授)ことから、科目免除は見送られた。

 

 WGの報告書について、検討会の委員らは了承。今後、厚労省は関係法令を改正し、来年4月の国家試験から科目免除を認める方針だ。

 

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