足湯やFMラジオ局がある特養 町の一角にいる気分 (北九州)

2017年0825 福祉新聞編集部
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入居者らがくつろぐ足湯

 北九州市の社会福祉法人もやい聖友会(権頭喜美惠理事長)は、運営する特別養護老人ホームを拠点に医療機関などと連携して地域包括ケアに積極的に取り組んでいる。

 

 法人名にある「もやい」は「ともに分かち合う」という意味。法人では特養に入居しても寝たきりでは寂しいとして「最期まで地域の住民として、お互いさまで笑顔がいっぱいで暮らせる場」をつくろうと創設当初から地域交流を進めてきた。

 

 特養「銀杏庵穴生倶楽部」の会議室やスタジオ、ステージを地域に開放。子どものリトミック、学習塾、体操教室など幅広く利用され、特養内で入居者が知り合いと偶然再会するなど町中の一角のような雰囲気。

 

 利用する人は特養と同じ出入り口から行き来するため「人の流れができ、施設も開放的な空気に変わる」と権頭理事長。

 

 炭酸泉の足湯では特養の入居者らがくつろぎに利用する。また市内で聴けるFMラジオのスタジオがあり、毎週水曜に番組を放送。パーソナリティーを務める権頭理事長は「特養に異分野のゲストを招くことで福祉のことがより広まる」と話す。施設職員がゲスト出演することもある。

 

 法人では多世代交流カフェも運営。各種の教室、子育て広場、認知症カフェのほか、介護保険の要支援1・2の人向けサービスも。今年2月には住民約100人が参加して認知症行方不明者の捜索模擬訓練を行った。

 

 さらにサービス付き高齢者向け住宅の空き部屋に大学生が住んで高齢者と交流するプロジェクトも展開。週3回高齢者と食事をすることなどを条件に、学生の家賃は無料だ。

 

 法人のある地区の地域包括ケア推進会議を月1回、関係者が参加して開催している。権頭理事長は「地域包括ケアは新しいことではなく、過去にやったこと、現在やっていることを周知していけば輪が広がっていく」と話している。

 

 

 

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