東京パラ(2)車いすバドミントン 長島理選手 「大胆かつ繊細なプレー見て」 

2017年0921 福祉新聞編集部
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 2020年東京パラリンピックから正式種目に採用されたバドミントン。その車いす部門でメダルを狙うのが、建材・設備機器メーカー(株)LIXILに勤務する長島理選手(37)だ。

 

 障害を負ったのは20歳の時。土手の斜面に乗り上げた自分の車を復帰させようと、手で押すなどしていたところ、動き出した車に巻き込まれて脊髄を損傷した。

 

 緊急入院したが足の感覚はなく、術後1カ月も経過すると「将来を思い目の前が真っ暗になった」と言う。

 

 もう歩くことができないと確信してからは強い精神力で割り切り「現状に合わせた生き方をしよう」と決意。家族や友人らの励ましもあって、前を向いて生きていくことを決めた。

 

 そんな折、千葉県内で知的障害や身体障害などさまざまな障害を持つ人たちが集まってバドミントンを楽しむ団体「千葉飛翔ウェーブ」に出会い、競技者としての車いすバドミントンのキャリアが本格的に始まる。

 

 車いすバドミントンは、シングルスコートの半面を使うのがルール。コートを広く使うという基本的な技術に加え、強打だけではなく、相手選手の意表を突くような技術も重要になる。中学からバドミントン経験があり、大学でもサークル活動をしていたことが、車いすバドミントン選手として当初から高いレベルでのプレーを可能にした。

 

 次第に、関係者から車いすバドミントンの大会に出てほしいと打診されるようになると大会で優勝するなど結果が出始め、徐々に競技者としての自覚が芽生えていった。

 

 「狭いコートの中で繰り広げられるダイナミックかつ繊細なプレーを見てほしい」と見どころを語る。得意とするラケットワークに加え、車いすを動かすチェアワークにも磨きをかけることで、プレーの質を上げてパラリンピックでの頂点を目指す。

 

 勤務先のLIXILでは、トイレなどの製品に汚れを付きにくくする技術の企画・研究に従事している。当面は競技と仕事を両立していく方針で「金メダルを取ると本気で言えるように練習を重ね、結果を出し続けたい」と笑顔を見せる。
     

 

 

 

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