温泉宿をデイに 独自開発の機器で介護予防も (長野県)

2017年0929 福祉新聞編集部
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足湯を楽しむデイサービス利用者

 長野県安曇野市のNPO法人「介護福祉センター・アイ」(大久保泰誉代表)は、温泉宿をデイサービスセンターに改築し、独自開発した福祉機器をリハビリに使うなどユニークな介護予防事業を行っている。

 

 住民参加型在宅福祉サービス団体として誕生したアイは、1999年にNPO法人となり、2000年から介護保険の訪問介護事業を開始。その後、介護タクシー事業を始めたり、廃業が検討されていた松本市浅間温泉の老舗旅館「竹の湯」をデイサービスセンターに改築したり、地域に根付いたサービスを展開してきた。

 

 また、06年には株式会社を設立し、スキー場の社員寮を住宅型有料老人ホームに改築。11年には福祉用具販売事業部「アイ・レーベル」を設け、排せつケアやリハビリなどに役立つサドル付き歩行器などの製造・販売も始めた。

 

 「安曇野市やその隣接地域はもともと民間福祉サービスがほとんどない地域。地域の高齢者の声に応えているうちにサービスが広がっていった」と大久保代表は話す。

 

 特に階段の多い竹の湯の改築は大変だった。大久保代表自ら階段や風呂に手すりや昇降機を付けるなど、可能な限りバリアフリー化。冬場も利用者が楽しめるよう大広間に足湯を設け、体育館は全面人工芝にしてゲートボールやサドル付き歩行器などを使ったリハビリができるようにした。

 

 すべての段差は解消できなかったため、車いす利用者はいないが、平均85歳の住民が1日平均20~30人利用。源泉掛け流しの風呂や足湯に入ったり、食後に客室で午睡したり、カラオケを楽しむなど温泉宿でリフレッシュしている。

 

 「デイサービスは嫌だけど『温泉なら行きたい』と言って来た人も多い。地下の風呂や2階の客室への移動は大変だが、それが良い生活リハビリになっている」と大久保代表は話している。

 

 

 

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