「なぜ日本人は介護好きじゃない?」 技能実習に介護追加でフィリピンから視察団
2017年11月21日 福祉新聞編集部
11月1日に外国人技能実習制度に介護が追加されたことに伴い、フィリピンから視察団が来日し、11日に都内の特別養護老人ホーム2カ所を訪ねた。
技能実習生は2016年末時点で約23万人在留している。フィリピンは中国、ベトナムに次いで多いが、親の面倒は基本的に家族がみているので介護の仕事は認識されにくい。そのため日本の介護の仕事内容や施設を視察して情報交換することで理解を深め、今後に生かすのが目的だ。
一行はフィリピンの人材総合情報センター、日本語学校、送り出し機関、認知症ケア施設の関係者など8人。
特養ではユニット型ケア、利用者の暮らしぶり、トイレや浴室などの設備、介護予防体操の様子などを説明を受けながら見て回った。特に大型の機械浴槽には驚いたようだった。
視察を終え、送り出し機関のベレン・アルフエマドさんは「高齢者が日常生活を送れるようによく考えている。施設内は広くて動きやすい」と話した。
特養との意見交換では「高齢者の入所期間はどのくらいか」「どういう勤務体制か」のほか、「介護で働く在日外国人は日本人と同じ給与か」「なぜ日本人は介護の仕事が好きではないのか」などの質問もあった。
視察先の一つ、飛鳥晴山苑(社会福祉法人晴山会)は、既に監理団体を決めるなど実習生受け入れの準備を進めている。佐長史朗施設長は「技能実習生には期待している」と話している。
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