障害事業所運営の法人、名産品開発 地域の企業とタッグ(東京・町田市)

2018年0119 福祉新聞編集部
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佐藤理事長(左奥)、髙井事務局長(右奥)と放課後デイの子どもたち。袋は子どもたちのデザイン

 東京都町田市で障害者支援事業所を運営するNPO法人「プラナス」(佐藤いづみ理事長)は、地域の商工会議所などと連携した商品開発を行っている。いま力を入れているのはキャンディー。地域の名産品を生み出すことで、自分たちの事業をアピールするのが狙いだという。

 

 プラナスが2013年9月から販売している「まちだシルクメロンキャンディー」は本物のメロンを使用しており、上品な甘みと香りが口に広がるのが特徴という。素材を生かせるよう、直火釜による手づくり製法が可能な業者と協力しながら開発した。

 

キャンディーと袋

 

 きっかけは地域のお祭りへの出店だった。町田商工会議所とつながったことで、網目が薄く店頭に並ばないメロンなどを卸してもらえることになった。

 

 というのも、町田商工会議所は09年から、市内外の企業と連携し、まちだシルクメロンの水耕栽培に着手。糖度が高く、通常よりも収穫率の高いメロンを開発した。担当者は「メロンの関連商品を地域で広げ、雇用創出にもつなげるのが狙い」と語る。新分野のビジネスとして視察も絶えないという。

 

 次にプラナスが取り組んだのが、しょうゆのキャンディー。「日本一しょうゆ」を作る(株)岡直三郎商店の本社が町田市にあることから、連携を打診した。

 

 創業230年の同社のしょうゆは、代々受け継がれた大型木おけを使い、職人が1年かけて熟成させる。天然醸造で、まろやかな風味が特徴だ。同社の岡資治社長は「地域のためになればと製品化を承諾した。しょうゆの香ばしい味がくせになりますよ」と話す。

 

 いずれのキャンディーも12個入りで300円。町田市役所内のコンビニや物産店など10店舗で販売しており、月に300個以上売れるという。

 

 プラナスは放課後等デイサービスや生活介護などを行う事業所で、利用者が製品を作るわけではない。髙井大輔・事務局長は「商品開発は地域で障害のある人たちの存在を知ってほしいから。品質の高い名産品を目指したい」と意気込む。今後も地域の企業との連携を模索する方針だという。 

 

 

 

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