スマホでいつでも受講 障害事業所職員向け研修が好評

2018年0124 福祉新聞編集部
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ゼミの様子。左奥が伊藤理事長、左前が武田ディレクター

 NPO法人「NPO人材開発機構」(東京都新宿区)は障害事業所の職員を対象にしたオンライン研修講座を行っている。2016年に開始したサポーターズカレッジは、障害特性や福祉制度、リスクマネジメントなどの講座をスマートフォンなどでいつでも受講できる。月1回、事例検討を行う「Liveゼミ」も開いており、好評だという。

 

 「ある利用者が特定の職員を毛嫌いし、攻撃的になって手が付けられない。こんなケースではどうすればいいでしょうか」。

 

 12月に開かれたサポカレのゼミで、伊藤善彦・社会福祉法人江東楓の会理事長がこう問い掛けると、モニター越しに受講生らは「うーん」とうなった。この日受講していたのは、社会福祉法人春濤会(千葉)、NPO法人ラ・メール(東京)、同ひまわり(同)、同滋賀県社会就労事業振興センターの職員など10人に上る。

 

 まずは、利用者や支援者の気持ちを議論。その上で、施設としてどうすべきか考えた。ある受講者は「攻撃される職員はモチベーションが下がる。無理せず交代させた方がいい」と主張。「第三者に入ってもらうことも大事ではないか」との意見も出た。

 

 伊藤理事長は自身の体験も紹介。「人と人なので相性もある。なぜ攻撃してしまうかを考え支援することも必要だが、施設全体として職員をケアすることも大事」などと話し、この日は終了した。

 

 サポカレの講座は、スマホやタブレットを使えば、いつでもどこでも受講できるのが特長だ。さまざまな障害特性のほか、事故報告書の書き方、虐待防止の仕組みづくりなどが毎週配信され、現在100本以上ある。講師は実際の支援現場を熟知する実務経験者数人が務める。

 

 サポカレディレクターの武田昌明さんは「日々忙しい職員に配慮して、1本当たり15分程度に編集しているのがポイント。法人にとっては、職員研修の資料作りの手間も省けると好評です」と話す。現在全国の60事業所が利用している。

 

 年間利用料は1法人当たり15万円で、何人でも受講できる。

 

 同機構の水谷正夫理事長は「小規模の事業所にとっては、なかなか職員を研修に出す余裕もないのが実状。サポカレを通じて、職員の不安が解消され、離職防止と支援の質向上につなげてもらえれば」と話している。      

 

 

 

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