障害者が作る もみ殻の燻炭 土壌改良で高評価(岐阜)

2018年0125 福祉新聞編集部
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もみ殻を製造器に入れるための作業をする利用者

 岐阜県揖斐川町の障害者支援施設「ハートピア谷汲の杜」(柏尾真道施設長)は、地域の資源を有効活用した生産活動の場づくりを目標に掲げ、もみ殻の燻炭や竹炭づくりなどを行っている。

 

 社会福祉法人大和社会福祉事業センターが2002年に開所した同施設は生活介護30人、就労移行支援6人の多機能型事業所。利用者は「農芸」「燻炭」「ベーカーリー」「クリーンサービス」の4班に分かれ、生産活動を行っている。

 

 燻炭に従事しているのは、生活介護の利用者9人。特に地域の人から高評価なのが、保水性、通気性に優れ、土壌の改良材として使われるもみ殻を炎が出ない燻焼にした炭だ。1袋40リットル入りを500円でJAや道の駅などで販売。春や秋を中心に年間3000袋以上売れるという。

 

 燻炭は、JAから無料でもらってきたもみ殻を専用製造器で8時間かけて炭化させる。利用者はもみ殻を製造器に入れたり、できた燻炭を袋詰めしたりする作業を担う。

 

 「農芸班の農作物を育てるために作り始めたが、評判を聞いた地域の人が『分けてほしい』と言ってくるようになった。これは商品になると思い、生産を始めた。最初2台だった製造器が今は7台になった」と柏尾施設長は振り返る。

 

 製造量が増えるのに伴い、植物活性化や土壌改良に効果がある木酢液の採れる量も増え、2リットル500円で販売するようにもなった。

 

 一方、消臭効果のある竹炭は、飾り付けし、室内用インテリアとして販売している。使うのは、荒れた竹林を手入れした際に伐採した竹や、門松に使われた後の竹だ。

 

 「地域の資源を有効活用して、地域で売れるものを作りたいと思った。地域のニーズにマッチした製品を使ってもらえるのは本当にうれしい。施設を知ってもらうことにもつながる」と話す柏尾施設長。もみ殻の燻炭や竹炭の生産量が毎年増え続けているのは、それだけ同施設が地域に貢献している証しといえるだろう。
     

 

 

 

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