相次ぐ精神障害者の監禁事件 家族会が医療アクセス改善求める

2018年0424 福祉新聞編集部
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 精神障害者の家族会で構成する全国精神保健福祉会連合会(本條義和理事長、通称=みんなねっと)は13日、大阪府寝屋川市、兵庫県三田市で精神障害者が自宅で家族により長期間監禁された事件が発覚したことを受け、見解を表明した。家族が社会から孤立し、ストレスを抱えているとして、医療アクセスの改善などが必要だと訴えた。

 

 監禁事件の背景に、「治療を受けることへの抵抗感」「周囲から隠そうとする心理」「病状が悪化したときにとる手段がほとんどないこと」があったとみている。

 

 寝屋川の事件では統合失調症の女性(33)が10年以上監禁された末、昨年末に死亡。三田の事件では精神障害のある男性(42)が20年以上監禁され、今年1月に福祉施設に保護された。

 

 同連合会が4月3日に公表した全国調査によると、日中、家にいて何もしない精神障害者が2割いること、家族の7割が日常的にストレスを抱えていることが分かった。

 

 同連合会は調査結果を踏まえ、「訪問型の支援・治療サービス」「24時間・365日の相談支援体制」「家族に対する適切な情報提供」など、7項目を実現するよう提言している。

 

 調査は精神障害者とその家族にどのような支援が必要か把握するため、2017年10~11月に実施。家族会員7130人に調査票を送り、3129通の回答を得た(回収率44%)。回答者の平均年齢は69・3歳。その85%は精神障害者(平均年齢45・3歳)の親の立場で答えた。

 

 同連合会による全国調査は09年以来、8年ぶりのこと。調査結果の概要は、同連合会のホームページで閲覧できる。報告書は有償頒布する。

 

 

 

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