日本点字図書館が都心に「ふれる博物館」オープン

2018年0427 福祉新聞編集部
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
「モナ・リザ」の色を思い起こしたと話す大塚さん

 社会福祉法人日本点字図書館(田中徹二理事長、東京都)は11日、立体化した絵画などを展示する「ふれる博物館」を都内に開設した。視覚障害者が作品を手で触って鑑賞できる。第1弾の企画はレオナルド・ダ・ヴィンチ展。広く知られた名画など24点が並ぶ。

 

 「この絵を見た時の色が蘇りました」。都内に住むはり治療師、大塚郁代さん(81)は13日に同館を訪れ、『モナ・リザ』を触りながら声を弾ませた。石こうでできたレリーフは、イタリアのアンテロス美術館が製作したものだ。

 

 もともと美術館めぐりが好きで、40歳頃に全く見えなくなったという大塚さん。その後も美術館に通った。「これまでは説明だけで寂しかったけれど、これなら楽しい」。

 

 展示品は一部を除き、大内進・国立特別支援教育総合研究所名誉所員の所蔵品。中でも『最後の晩餐』は世界に3点しかない希少品だ。絵画のほか自走車などダ・ヴィンチの発明品の模型も並ぶ。

 

 展示品はすべて音声ガイド付きで、同図書館の職員も来館者に一つひとつ案内する。音声ガイドを収録したCDもお土産として持ち帰ることができる。同図書館は年間で700~800人の来館者数を見込む。

 

 自身が全盲で「さわる文化」を提唱する広瀬浩二郎・国立民族学博物館准教授(民俗学)によると、展示物を触ることのできる博物館は日本では1980年代以降増え始め、現在2ケタはあるという。

 

 今回オープンした「ふれる博物館」については「アクセスが良いし、視覚障害者が1人で安心して行ける環境が整っている。そういう所はあまりない」と話している。

 

 ダ・ヴィンチ展は7月14日まで。次の企画内容は未定だが、博物館は基本的に常設だ。JR高田馬場駅から徒歩10分、開館は毎週水・金・土の10~16時。入館は無料。

 

 

 

(福祉関連書籍)

 

コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本
かもがわ出版 (2016-07-29)
売り上げランキング: 8,151

 

はじめての社会保障 -- 福祉を学ぶ人へ 第15版 (有斐閣アルマ /> Basic)” style=”border: none;” /></a></div>
<div class=
椋野 美智子 田中 耕太郎
有斐閣
売り上げランキング: 3,789

 

虹色のチョーク
虹色のチョーク

posted with amazlet at 18.04.20
小松 成美
幻冬舎 (2017-05-19)
売り上げランキング: 11,995
    • このエントリーをはてなブックマークに追加