「ばあやん、結婚したよ」 特養職員が入所の祖母の前で挙式

2018年0509 福祉新聞編集部
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祖母の薫さん(左)から花束を受け取る美紀さん

 「施設で暮らす祖母に晴れ姿を見せたい」。長野市豊野町の社会福祉法人賛育会特別養護老人ホーム「豊野清風園」(森佐知子施設長)で4月22日、女性介護職員の結婚式があった。地元の専門学校生が全面協力した〝手作り〟結婚式で、新郎新婦は大好きな祖母や利用者、職員らが見守る前で永遠の愛を誓った。

 

 結婚式を挙げたのは同施設で働く介護主任の池田美紀さん(34)と、会社員の浩さん(36)。2人は昨春から交際を始め、2月に入籍した。

 

 同施設に入所する美紀さんの祖母、黒岩薫さん(94)は認知症が進み、寝たきりで意思疎通がままならない状態。施設での結婚式は、3年ほど前から同僚や上司と共有してきた美紀さんのアイデアという。それを聞いた浩さんは驚いたが、「見せられるうちにやらないと」と快諾。ブライダルコースを置く地元の専門学校に森施設長がプロデュースを依頼し、実現した。

 

 当日は、食事に使う大きな部屋で式が行われ、親族や利用者、職員ら計約150人が詰め掛けた。和装姿の新郎新婦が入場すると、利用者から「おめでとう」「結婚はええな」などの声が上がり大きな拍手で祝福した。

 

 新婦からの手紙で、美紀さんが「ばあやん、私結婚したよ。花嫁姿見せられたよ」と話し掛けると、普段声を発しない薫さんが声を上げて応えた。サプライズで薫さんからの花束贈呈もあり、美紀さんは手で涙を拭いながら受け取った。

 

 式をプロデュースしたのは、専門学校カレッジオブキャリア(長野市)ブライダルコースの学生18人。ヘアメイク、着付け、司会、アテンド、会場装飾などすべての工程を学生が担当した。

 

 担任の増田明仁さんは「短期間で進めたが良くできた。初めてなのに指示なしで動けていた」と、学生の頑張りに太鼓判を押した。リーダーの吉岡佳純さん(19)は「うまくいったと思います。みんな笑ってくれて、うれしかった」と笑顔で話した。

 

 

 

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