めざせ今年は4万個 肉まん作りに精を出す障害者事業所(名古屋)

2018年0601 福祉新聞編集部
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評判の肉まん

 名古屋市の社会福祉法人みなと福祉会の障害者多機能施設「わーくす昭和橋」(田中弘樹・管理者)が製造する「なごや招福肉まん」が、年間4万個販売するほど人気を呼んでいる。同施設は秋冬の最盛期に商品がなくならないように、夏場からコツコツと肉まん作りに励んでいる。

 

 肉まん作りのきっかけは、2013年に区役所や地元農家などでつくる「中川区ブランド野菜製品開発研究会」に参加し、伝統野菜「野崎白菜」を使った商品開発を依頼されたこと。同会の他施設で弁当製造事業に長年携わり食に精通した職員がいたこと、同年に施設を新設し冷凍庫など最新厨房設備がそろっていたこと、プロの中華料理人の協力を得られたことから、14年に商品化に成功した。

 

 

肉まんを入れた袋にシールを貼る利用者

 

 こだわりは、愛知県産の三元豚や小麦粉、名古屋コーチンなど地元食材を使い、化学調味料などは使わないこと。就労継続支援B型の利用者9人が皮やあんの材料を計ったり、こねて包んだり、蒸して冷凍した肉まんを入れた袋にシールを貼るなどする。

 

 商品は「野崎白菜肉まん」(250円)、「名古屋コーチン肉まん」(300円)など5~6種類。松坂屋の販売会で1週間に2400個売れたことなどで評判を呼び、昨年は2万個販売。今年は農協のカタログへの掲載が決まり、4万個作る。

 

 また、ブランド研究会の依頼で開発した「トマトプリン」(360円)の売り上げも好調で、同施設は地域起こしに欠かせない存在にもなった。

 

 あまりの人気に白菜や小麦粉が不足する事態になったが、それを好機と考え、農業が得意な障害者施設に無農薬の白菜などを栽培してもらう関係を築いた。今はそうした食材や平飼いの名古屋コーチンなどを使った究極の肉まん作りを進めているという。

 

 「平均工賃は月1万7000円。4万個売れれば倍増できる。肉まんを利用者が手作りするなど付加価値を付けることで、工賃5万円を目指したい」と田中管理者は話している。

 

 

 

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