東京パラ(5)柔道 藤本聰選手 競技人生の集大成に

2018年0607 福祉新聞編集部
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藤本聰選手

 これまで、パラリンピックで五つのメダルを獲得した柔道の藤本聰選手(42)。2020年東京大会を競技者としての集大成の場と位置付け、日々厳しい練習に打ち込んでいる。

 

 先天性の視覚障害があり、幼い頃から右目の視力は悪く、左目はほとんど見えていなかった。柔道と出合ったのは5歳のとき。「親の勧めで近所の道場に通い始めた」のがきっかけだ。

 

 パラ競技といっても、健常者の柔道とルールはほとんど変わらない。両者が互いに組んでから試合が始まり、離れたときに試合開始の位置で組み直すという点だけ異なる。

 

 他のパラスポーツとの違いは、専門の競技用装具などが不要なこと。基本的には、柔道着があれば競技を始められる。強くなるため、強さを維持するため、体格の異なるさまざまな選手と練習をこなす必要がある柔道において、ルールがほとんど変わらないことから健常者に交じって練習できるのも特長の一つと言える。

 

 柔道に対して並々ならぬ思いがある。「好きか嫌いか、そんな単純な感情では表現できない。それぐらい自分の人生に根付いてしまっている」と話す。

 

 前回のリオパラリンピックでは、両手首の手術の影響が残る中、満身創痍そういにもかかわらず銅メダルをつかみ取った。過去に三つの金メダルを獲得したが「(リオの銅メダルが)一番うれしかった」。競技の魅力については「柔道は自分にとって非日常。試合は緊張感、高揚感を与えてくれる。そしてメダルを取った後の達成感は格別だ」と語った。

 

 東京大会をパラリンピック挑戦への最後の舞台と決めている。「やるからには金メダルを取りたい。お世話になった人たちへの恩返しの意味もある。一緒に喜びを分かち合いたいね」。結果を残すため、週6日、2~3時間の練習を重ねている。

 

 「後悔はしたくない。人生は一度きり。障害の有無に関係なく、できることに一生懸命取り組むことが大事だ」と話す藤本選手。競技者としての集大成にふさわしい舞台にすべく、今日も道場で汗を流す。

 

 

 

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