農家で働きませんか 栃木県が障害者とマッチング事業

2018年0704 福祉新聞編集部
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黙々と農作業をする様子

 栃木県は6月25日、福祉関係者と農業事業者を対象に、障害者が働いている下野市の個人農家で見学会を開いた。県は、仕事をしたい障害者施設と人手が欲しい農家をマッチングする事業を5月から始めており、その取り組みを広く知ってもらうために企画した。集まった約30人の参加者に、玉ねぎを収穫・出荷する様子を見てもらい、問題なく作業できることをアピールした。

 

 今回、社会福祉法人飛山の里福祉会(直井修一理事長)の就労継続支援B型事業所に通所する障害者4人の作業を見学した。参加した農業事業者や福祉関係者は、障害者がはさみを使って玉ねぎの根をテンポ良く切り取っていく様子や、玉ねぎを丁寧に箱詰めする様子などに興味津々だった。

 

 一日の作業時間は午前・午後合わせて4時間程度、週に2~3日。農場には障害者は知的9人、精神2人の計11人おり、その中から体調などに配慮して作業する人を決めている。施設関係者が見守り役として1人配置され、送迎や農家との意思疎通、作業手順の説明など仲介することで、作業をスムーズに進める。

 

 見学会終了後の意見交換会では、「集中力は持続するのか」「作業の質に問題はないか」など質問が相次いだ。これに対して農場を経営する伊澤義憲さんは「問題はない。むしろ作業が丁寧で早く、助かっているくらいだ」と説明した。

 

 直井理事長は「利用者のスキルや作業によって、時給600円近い収入を得られるケースもある。利用者にとっても農家にとっても有益と感じている」と期待を寄せた。

 

 県が始めた農福連携マッチング事業は、農作業をお願いしたい農家と、農作業で賃金収入を得たい障害者施設の双方の意向を集約してマッチングし、契約に結び付けるもの。5月の事業開始以降、10件以上の問い合わせがあり、既に4件程度の契約が実現しているという。 

 

 県は、今回のような見学会を年度内に計8回計画しており、より多くの農福連携事例を積み上げていきたい考えだ。

 

 

 

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