情報共有に便利 インカムが特養の職員に好評

2018年0810 福祉新聞編集部
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インカムで全ユニットに連絡できる

 介護ロボットなどを試してみて、介護職員から「役立つ」と意外にも好評価だったのはインカムーー。福岡県北九州市の特別養護老人ホーム「サポートセンター門司」(社会福祉法人孝徳会)は1ユニットに2人の介護職員が、ヘッドホンとマイクが一つになった通信・通話用の機器、インカムを装着し、情報共有のツールとして活用。介護職員の負担軽減やサービスの質の向上につなげている。 同施設は、市が2016年度から国家戦略特区制度の指定を受けて行っている「介護ロボット等を活用した『先進的介護』の実証実装事業」に参加している。

 

 同事業では介護職員の30秒ごとの作業(延べ330時間分)を観察して業務を「見える化」。それを分析して介護職員の時間的・身体的負担の軽減につなげるため、実際に同施設を含めた5カ所がインカム、移乗リフト、移動アシスト装置などの介護ロボットを使用した。その後、各メーカーに意見や要望を伝え、介護ロボットなどの開発や改良に生かしていく。16、17年度で延べ18機種について行った。

 

 その中で同施設の介護職員から評価が高かったのがインカムだ。緊急時に応援を呼べるため、中村順子・施設長は「すぐSOSを出せるので職員も安心できる」と話す。介護中に手を放せないときでも活用しやすい。

 

 また職員を探さずに済むので利用者を待たせない。事務連絡もすぐに全12ユニットに同時に伝えられるので効率的。吉髙卓郎・介護主任は「ほかのユニットにも気を配れるようになった」と言う。

 

 現在、全ユニットに加え、看護職員と受付職員が装着している。マイクもイヤホンもズボンの腰につける受信機も、軽量なので邪魔にならないという。コストはWi―Fi環境の整備に約160万円、インカム28台で約150万円かかった。

 

 同施設は、14年12月の開設当初から記録はパソコン入力で行っている。インカムをつけた姿も「かっこいい」と若い職員が率先して使っている。こうした機器を活用することで「介護のマイナスイメージを変えたい」と吉髙主任。同施設は17年度に市の「魅力ある介護の職場づくり表彰」で優秀賞を受賞した。

 

 中村施設長は介護ロボットなどを導入する手順として「まずは目的を明確にして現場リーダーや主任クラスの意見を聞き、どんな機器が欲しいか、どのように使うかなど時間をかけてニーズを掘り起こすことが大事」と話している。

 

 同施設では現在、見守りセンサーや移乗リフトの導入も検討している。

 

 

 

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