児童養護施設の子どもと企業が交流 就職の選択肢広げる狙い

2018年0829 福祉新聞編集部
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会場はなごやかな雰囲気だった

 児童養護施設の子どもと企業が交流するイベントが6日、茨城県内で開かれた。県内の8施設から中学生や高校生など18人が参加し、20社の仕事内容などについて理解を深めた。

 

 催しは、社会福祉法人同仁会のアフターケア相談所「あいびー」と、社会的養護出身者の就職支援などをするNPO法人フェアスタートサポート、県中小企業家同友会が共同で初めて開催。児童養護施設を出た子どもの約7割が高校卒業後すぐに就職する現状がある中で、職業選択の幅を広げてもらおうと実施した。別会場では模擬面接も行われた。

 

 開会にあたり、永岡鉄平・フェアスタートサポート代表理事が「イベントを通じて社会のイメージを持てる機会になれば」とあいさつ。「就職は恋愛と同じで、雑に選ぶとすぐに別れることになる。そうすると就職の場合は信用が下がり、次の就職先に雇われにくくなる」などとアドバイスした。

 

 続いて、参加した20社の社長がそれぞれ仕事の内容や職場の雰囲気などを説明した。洋菓子店の経営者は店内の様子を紹介した上で「就職はスキルアップの場。目標を持つことが大切です」などとアピール。また測量会社の社長は実際に使っているドローンを見せながら「最近は最新機器を活用して女性でも働きやすい職場を目指しています」と呼び掛けた。

 

 その後、子どもたちは会社ごとに設けられたブースで話を聞いた。実際の道具を見せながら仕事の魅力を話す企業や、タブレットで職場の雰囲気を伝える企業もあった。

 

 西野宮由紀・内原和敬寮施設長は「アルバイトを経験していない子どもにとっては、働くイメージがなかなか持てないのが現状。多くの選択肢があることを知ってもらえれば」と語った。

 

 

 

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