一月1200杯売れる手打ちうどん 障害者の平均工賃は3万3000円(山口)

2018年0920 福祉新聞編集部
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出汁かけや薬味のせを担う利用者ら

 社会福祉法人周陽会の就労継続支援B型事業所「セルプ周陽」(山口県周南市、北野克志・管理者)の手打ちうどん事業が、広がりを見せている。

 

 身体障害者通所授産施設として印刷・陶芸・軽作業を行ってきた周陽は、2009年4月の新体系移行に伴い、陶芸をやめて「UDON陽」を開店。手打ちうどんの製造・販売を始めた。

 

 うどん作りのノウハウは、田中勉・支援課長が同市内の行列のできる店「手打ちうどんくうかい」の店主にアドバイスを受け習得。「工賃増のために飲食業をやろうと考えた。そばやラーメンより簡単と思ったが一番難しかった」と振り返る。

 

 当初は県産の小麦や塩にこだわったが思うような麺ができず、苦慮の末、味や食感を第一に考え香川県産小麦などを使って、のど越しの良いもちもち麺を完成させた。

 

 UDON陽のメニューは、かけうどん(350円)、肉うどん(550円)など約30種。麺作りやゆで作業は職員が担当し、利用者は出汁かけや薬味のせ、配膳、食器洗いなど個々ができる仕事を担う。営業は火~土曜日の昼3時間。幹線道路から200メートル以上入った住宅地にあり立地条件は良くないものの、1カ月1100~1200杯も売れるのは味の良さの証しだ。

 

 さらには、高温で揚げた麺をココアや梅こぶ茶など8種のパウダーで味付けした「甘塩棒(あまえんぼう)」という製菓事業に派生。うどんの評判を聞いた地元の病院内の軽食サロン運営にもつながった。また、「くうかい」から土産用うどんの箱詰め・発送作業を発注されるなど、広がっていった。

 

 

県産小麦と塩を使ったお菓子、甘塩棒

 

 

 特に、県産小麦と塩を使った甘塩棒は、道の駅やスーパーなどに置かれ、地元で評判の菓子になりつつある。

 

 北野管理者は「利用者の平均工賃は3万3000円。駅などで土産として販売できればもっと上がる。そのためにも商品の評判を高めたい」と話している。

 

 

 

 

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