「仕事を通じて生きがいを」 入所者の意欲サポートする有料老人ホーム(横浜) 

2018年1116 福祉新聞編集部
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農作業する入所者

 入所者に仕事を通じて生きがいを持ってもらえたら。そんな思いから横浜市の社会福祉法人伸こう福祉会(足立聖子理事長)は、介護付き有料老人ホームに仕事をプラスする新たな高齢者住宅づくりに取り組んでいる。

 

 仕事は農作業や法人内施設の掃除・洗濯の補助、軽作業など。働く時間は短く、得意な分野だけ参加したり、その日の体調で不参加になったりしても構わない。あくまで意欲のある入所者に働く場を提供するものだ。

 

 農作業の取り組みは昨年度、経済産業省の健康寿命延伸に関するモデル事業に採択された。作業負担の少ない砂を培地とする高床式施設(東レ建設(株))を利用。水と肥料は自動で管理され、座って作業したり車いすでも通れるよう通路を広くしたり工夫している。ルッコラや水菜など主に葉物を栽培している。

 

 この日作業した93歳の男性入所者は農業が好きで「野菜は手間をかけると元気になる。人間と一緒だ」と笑顔で話す。

 

 昨年度は15人の入所者(要支援1~要介護3)が参加した。心身への効果を測ったところ、精神的に安定して生活満足度が上がったほか、会話が格段に増えたという。

 

 入所者は施設内で「受け身」になりがちだが、仕事という役割を持つことで張り合いになる。また体を動かすことにより体力を維持でき、健康寿命の延伸につなげることができる。

 

 職員は入所者の健康状態も見ながら意欲を生かしてもらえるよう支援。サポートしすぎないことも大事だ。

 

 昨年度の農作業の賃金は多い人で4500円だが、金額は二の次。同法人の荒川多恵子さんは「入所者の選択肢を増やすことで生き生きと過ごしてもらえれば」と強調する。

 

 モデル事業は今年度も続いており、3カ所の介護付き有料老人ホームで行われている。

 

 

 

 

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