自家農園産のシードルが人気 年間売り上げ300万円(岩手)

2018年1128 福祉新聞編集部
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シードルを瓶詰めする

 岩手県花巻市の社会福祉法人悠和会の障害者就労継続支援B型事業所「ワークステージ銀河の里」(宮澤京子施設長、定員40人)は、自家農園産リンゴ果汁100%のノンアルコールシードル(サイダー)を製造している。

 

 高齢・障害福祉関係6事業を運営する同会は、1999年の設立以来、「農業を基盤とした暮らしづくり」をテーマに障害者と高齢者が一緒に農作業したり、自家栽培した米や野菜などを食事で提供したりしてきた。2004年開所の銀河の里も農作業や食品加工を主作業にしている。

 

 シードル製造のきっかけは、13年に高齢でリンゴ栽培ができなくなった農家から相談を受けたこと。「畑を引き継いで生果を売るだけでなく、付加価値の高い加工商品開発が必要」と、目を付けたのがシードルだった。

 

 ノウハウも設備もない中、県工業技術センターの協力により、特許製法の発酵技術を応用したアルコール度1%未満で、甘味料・香料・着色料・酸化防止剤無添加の商品開発に成功。経済産業省の助成金で設備を設置し、15年から製造を始めた。

 

 シードルは、搾ったリンゴ果汁にワイン酵母を加えてタンクで発酵させた後、炭酸ガスを入れ、瓶詰めして完成。現在、5人が瓶洗い、瓶詰めなどの作業を担っている。

 

 

3種のシードル

 

 

 シードル製造を始めて3年。2ヘクタールの畑で栽培したジョナゴールド、紅玉、ふじを使った3種のシードル(250ミリリットル、3本セット1550円)を年間1万本生産し、300万円を売り上げる。1番人気の紅玉は、雑誌「ブルータス」の2017年ノンアルコールスパークリング部門で準グランプリを受賞。6月には全商品が売り切れる人気だ。

 

 来年には日本財団の支援を受け、「花巻クラフトワイン・シードル特区」を活用した地域貢献型ワイナリー(B型事業所)を開設する。今後は発泡酒のシードルやワイン作りにも挑むという。

 

 「ワイナリーができれば、耕作放棄地のさらなる活用、地域活性化への貢献もできる。利用者と地域の人が一緒になって農業を基盤とした暮らしづくりを進めたい」と、宮澤施設長は話している。

 

 

 

 

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