工事説明で活躍「触る地図」 視覚障害者がビフォーアフター確認

2019年0228 福祉新聞編集部
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区職員が手を取って説明した

 東京都豊島区は14日、視覚障害者にJR山手線大塚駅北口駅前広場で行われる工事をわかりやすく説明するため、「触地図」を導入した現場確認を実施した。触地図とは、街の様子を立体的に表現した簡易的な地図。施工前後2枚を用意することで、視覚障害があっても工事による変化を直感的に理解できるのが特長だ。

 

 触地図は、簡易的な地図が描かれた紙に熱を与えることで、建物や横断歩道などの表面を隆起させて立体感を持たせたもの。専用プリンターで作る。視覚障害者向けの工事の現場確認で使われるのは今回が初めてという。

 

 現場確認ではまず、施工前後の街の変化を理解してもらうため、触地図による確認作業が行われた。区の職員が視覚障害者の手を取り、触地図の表面を触りながら、言葉でも丁寧に説明することで工事の理解に努めた。

 

 参加者の頭にイメージが湧いたところで、次は街歩き。視覚障害者に欠かせない点字ブロックを、工事でどのように配置するのが適当か、参加者の意見を聞きながら約300メートルをゆっくり歩いた。

 

 その後の意見交換の場でも触地図を触り、参加者は自分たちが歩いたルートが工事後にどのように変化するかを確かめた。

 

 参加者からは「工事前にここまで丁寧な説明を受けたことはない」「画期的な取り組みだ」と感心する声が多く上がった。区の担当者は「施工後に配置される点字ブロックがイメージできれば、視覚障害者の安全・安心にもつながる。別の工事でも要望があれば、触地図の導入を検討したい」と話した。
     

 

 

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