年間約20万人が来場 A型利用者も活躍する人気の屋内遊び場(栃木・足利市)

2019年0521 福祉新聞編集部
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親子の明るい声が弾ける「キッズピアあしかが」

 栃木県足利市に乳幼児から小学生まで、こころ・あたま・からだを思いっきり使って遊べる屋内遊び場「キッズピアあしかが」がある。社会福祉法人足利むつみ会(阿由葉寛理事長)が公益事業として、市から管理運営を委託をうけており、年間19万8000人が来場。障害者の就労の場としても重要な役割を果たしている。

 

 2014年12月にオープンしたキッズピアは、大型商業施設「ヨークタウン足利」の2階にある。1551平方メートルの遊技場内には「サーキット」「ロールプレイ」「ボールプール」「ベビー」「アクティブ」「メディアアート」の6ゾーンあり、さまざまな乗り物に乗ったり、ごっこ遊びをしたり、パソコンでプログラミングをしたり、生後6カ月から小学生までの子どもと保護者が一緒に楽しめる。

 

 開場時間は、午前9時40分~午後5時40分(水曜日定休)で80分入れ替え制。入場料が100円と安価なこともあり、平日(水曜日定休)は200~300人、土日祝日は800~1000人が来場する人気ぶりだ。

 

 管理運営する足利むつみ会は、同市内で障害者施設3カ所、特別養護老人ホーム1カ所、保育所1カ所など合計19事業を行う社会福祉法人。おもちゃ図書館の運営など、地域における公益的な取り組みが求められるようになったことを受け、市の管理運営法人募集に手を挙げた。

 

 オープンに際しては、全国各地の屋内遊技場を企画・運営する(株)ボーネルンドがコンサルタントとして入り、市が遊具などを購入し、むつみ会が備品を整備した。

 

 管理運営は、職員13人と、障害者施設「社会就労センターきたざと」の就労継続支援A型の利用者10人が担っている。

 

 キッズピアの管理運営を受託して4年。口コミなどで評判が広まり、年間19万8000人が来場する人気の子育て施設になった。子どもたちから直接「ありがとう」と言われることが励みになり、A型利用者のモチベーションが上がり、一般就労に結びつくなど、就労面でも大きな効果が上がっている。

 

キッズゾーンの遊具を清掃する利用者

 

 悩みは、運営費が赤字で、法人会計から年間約900万円の持ち出しがあることだ。市の委託費年間3000万円と入場料収入1980万円、売店の売り上げで賄うことになっているが、来場者に飽きさせないように新しい遊具・おもちゃを整備するため、赤字が出てしまう。

 

 「一般企業が運営したら、最低でも350円の入場料を取らないとプラスにならない。法人の公営事業だからできる」と話す阿由葉理事長。収益事業にする考えは全くないが、収支トントンを目指す。

 

 子どもの健全育成や異年齢交流、親子の触れ合いの場づくり、障害者の意欲向上など、貴重な社会資源になっているキッズピア。今年度で5年の委託契約期間は終了するが、「今後も管理運営を継続し、子どもたちに『また行きたい』と思ってもらえるような遊び場をつくっていきたい」と阿由葉理事長は期待する。

 

 

 

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