社会的養護の経験者ら 厚労相に生の声届ける

2019年0717 福祉新聞編集部
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根本厚労大臣(右)と懇談するタイヤグさん(中央)

 社会的養護の経験者らが7月1日、厚生労働省を訪れ、根本匠・厚労大臣と30分にわたり意見交換した。こうした懇談会が開かれるのは根本大臣とは初めて。

 

 政府は3月19日、児童虐待防止対策の抜本的強化について閣議決定。この中には児童養護施設を退所した子どもに対する、住まいの確保や進学・就職支援の拡充などが盛り込まれている。懇談会に先立ち厚労省は同日、社会的養護経験者や退所者への支援団体、児童養護施設、児童相談所で働く人たちを招いて、ヒアリングも行っている。

 

 懇談会は冒頭のみ公開され、根本大臣は「厚労省としても、自立支援策をさらに充実させたい。率直な意見を伺えれば」とあいさつ。その後、非公開で率直な意見交換が行われたという。

 

 終了後、児童養護施設「聖家族の家」(大阪市)で育った泰椰玖(タイヤグ)・レイノルドさん(27)が取材に応じ「自立に向けた支援は、施設内で短期間行うのではなく、1年を通して準備をすることが必要だと話させてもらった。社会的養護の経験者の声を届けられた意味は大きい」と話した。

 

 また、施設退所後の相談や、退所前の自立支援などを行う社会福祉法人大阪児童福祉事業協会も参加。現場に約20年関わる藤川澄代・アフターケア事業部長は「退所後の支援は施設との連携が最も大切。気軽に相談できるチャンネルを増やす取り組みが全国にもっと広がれば」と語った。

 

 

 

 

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