「謙信せんべい」健在です 就労継続支援B型事業所が製造継承(山形)

2019年0823 福祉新聞編集部
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B型事業として継承した謙信せんべいの製造

 戦国武将・上杉謙信にちなんだ銘菓「謙信せんべい」が製造中止の危機を乗り越えて健在だ。後継者不在により解散した地元企業の事業を、障害者が働く就労継続支援B型事業所「アクティブから・ころ」(山形県米沢市)が継承した。60年以上地元で愛されたせんべいに新たな命を吹き込んでいる。

 

 同事業所を運営するNPO法人「から・ころセンター」代表理事の伊藤正俊さんが、旧知の仲だったマルサ製菓(株)の解散を聞きつけて事業継承を申し出た。2年間の試行を経て、今年4月からB型の事業として本格稼働した。

 

 レシピや道具は引き継いだが、包装、チラシ、のぼりなどはリニューアルした。販路も地元スーパー、道の駅などに広げている。

 

 同事業所には、自宅にこもっていた精神障害のある人らが通う。小麦粉や砂糖、卵で生地作りを担う男性は「決められた分量通りに焼いても気温によって仕上がりが違う。そうならないよう加減するのが一番難しい」と話す。

 

 せんべいの年間売り上げ目標は300万円。

 

 事業所で働く障害者全体の工賃は月額平均で約7500円だったが、現在は1万円にまで上がった。インターネット通販も準備中で、目標工賃は月2万円だ。

 

袋入りのせんべい 

 

 商品は1袋8~10枚入りで300円の手頃なものから1500円を超える贈答用まで豊富だ。今年7月には参議院選挙の応援演説で山形入りした小泉進次郎・自民党厚生労働部会長が立ち寄って食べたことも地元で大きな話題になった。

 

 代表理事の伊藤さんは「地元があっての私たちなので何か恩返しをと考えていた。障害のある人たち一人ひとりの適性に合う仕事を見つけられるようこれからも努力したい」と話している。

 

 

 

 

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