障害者が生産に携わった食品示す「ノウフクJAS」 第1号、4者認証

2019年1112 福祉新聞編集部
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中央が末松事務次官、右隣が新免施設長

 障害者が生産に携わった食品であることを示す「ノウフクJAS」の第1号が1日、誕生した。食品の品質や生産行程に関するJAS(日本農林規格)の認証を受けてマークを表示することで、消費者がより安心して購入できるようになる。障害者の工賃向上や農業の人手不足解消など、農福連携を後押しすることが期待される。

 

 認証第1号となったのは、(株)ウィズファーム(長野県)、(株)ひだまり(同)、さんさん山城(京都府)、NPO法人すまいる(愛知県)。4者は同日、農林水産省で末松広行・農水事務次官と懇談した。末松事務次官は「マークの意味することがきちんと理解され、商品が高く売れるよう努力していくことが大切」と話した。

 

 さんさん山城(社会福祉法人京都聴覚言語障害者福祉協会)は、地域特産の宇治茶、田辺なす、万願寺とうがらし、えび芋などの生産、加工、販売を行っており、「生鮮食品」と「加工食品」の認証を受けた。新免修施設長は「審査の過程で作業をマニュアル化することで業務を整理できた。費用はかかるが、それ以上の効果がある」と今後に期待する。

 

 ノウフクJASは、障害者が野菜の栽培や牛の飼育、魚の水揚げなどの生産行程に携わった「生鮮食品」と、これらを1種類以上使った「加工食品」などを対象とする。

 

 認証を受けるには登録認証機関(一般社団法人日本基金など)に申請する。書類審査、実地検査を経て、1カ月半ほどで結果が出る。費用は各約15万円で、両方を申請すると割引がある。

 

 認証基準には、障害者が作業しやすい環境をつくること、作業を記録しておくことなどがある。認証後も1年に1回は検査を受けなければならない。

 

 

 

 

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