新幹線に車いす用フリースペース グループでの快適な利用目指す〈国交省〉

2020年0326 福祉新聞編集部
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 国土交通省は3月3日、新幹線の新たなバリアフリー対策の基本方針を発表した。全ての新幹線に車いす利用者がグループで乗車できる「車いす用フリースペース(仮称)」を設けるほか、販売方法の改善も図る。JR各社とは既に基本合意しており、早期実現を目指す。

 

 同省は昨年12月にJR各社や障害者団体を交えた「新幹線のバリアフリー対策検討会」を立ち上げ、対策を議論していた。

 

 同省によると、車いす用スペースは現在、1編成当たり1~2カ所しかなく、車いすが通路にはみ出してしまう上にグループでの乗車が難しいといった現状がある。

 

 そのため、既存の座席を取り外すなどして、グループで快適に利用できるスペースを設ける。車いすのまま窓際まで移動できるようにして、車窓を楽しめるようにする。

 

 車いす利用者らが参加する実証実験を通じて席数や車内のレイアウトを検討し、夏ごろまでに省令やガイドラインを改正する方針だ。改正後に導入される新車両は設置が義務化され、既存車両は努力義務となる。

 

 窓際に面している▽通路の通行を阻害しない▽大型車いす利用者のグループ利用が可能▽介助者、同伴者用席が近くに配置されている――などの要件が盛り込まれる予定だ。

 

 また、電話や窓口での事前申し込みが必要だった車いす対応座席の販売方法も改善させる。

 

 インターネットでの申し込みを可能にするほか、車いす対応座席を当日でも車いす利用者用に確保して、優先的に買えるようにする。

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