東京都の特別区として初の児相設置 世田谷区・江戸川区で4月から事業開始

2020年0401 福祉新聞編集部
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
世田谷区児相

 東京都の特別区として初めての児童相談所を設置する世田谷と江戸川区の準備が整い、ともに4月1日から事業を始める。

 

 世田谷区の児相に配置される児童福祉司は33人、児童心理司は17人。このほか、警察官OB2人や弁護士2人、小児科医・精神科医1人を配置する(いずれも非常勤)。

 

 区独自の児童虐待通告共通ダイヤルを設ける。受付専任の職員が通告内容の聞き取り・記録を行い、基本調査を実施。その後速やかに児童福祉司に報告する仕組みだ。

 

 建物入り口を2カ所設けているのが特徴で、1カ所はエントランスを通らず2階部分にある児相受け付けに直接アクセスできる構造になっている。

 

 江戸川区の児童相談所「はあとポート(愛称)」は、児童福祉司42人、児童心理司21人を配置する。4階建ての建物1階部分に地域交流スペースを設け、子育て交流会や里親サロンの定期開催を予定するなど、地域に開かれているのが特徴だ。

 

江戸川区児相

 

 支援から介入まで一貫して迅速に対応するため、子ども家庭支援センター機能を統合した。虐待発生予防の観点から、可能性を有する家庭をできるだけ早期に把握し、区が提供する福祉サービスと連携し、児童を含めた家庭全体を支援していくという。

 

 これまで、東京都が1カ所の児童相談センターと10カ所の児相を各地域に設置し、市域も含めた複数の地域をまたぐ形で虐待案件などに対応してきた。

 

 世田谷区を管轄する現在の世田谷児相の人員配置は、児童福祉司20人、児童心理司8人。江戸川区を管轄する江東児相の人員配置は、児童福祉司35人、児童心理司17人(いずれも2019年4月1日)。

 

 23区のうち世田谷・江戸川区以外では、荒川区が3カ月程度の準備期間を経て、7月から一時保護や施設措置などの法的権限を持つ児童相談所設置市へ移行する。

 

 児相を設置しない方針の練馬区は、子ども家庭支援センター内に児童の虐待対応拠点を7月から設ける。残りの全区は、児相設置に前向きな意向を示している。

    • このエントリーをはてなブックマークに追加