すべての駅に保育施設 子育てしやすい町ナンバーワンの松戸市

2020年0618 福祉新聞編集部
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幼保の関係を築き幼稚園預かり保育推進

本郷谷市長

◆松戸方式の狙いは?

 子育て支援策は多岐に渡りますが、全てうまくいかないと社会は変わりません。私たちの目標は待機児童ゼロではなく、子育てを社会全体で担うことです。そのために保育・教育を大切にしています。

 

 保育・教育には、保育所と幼稚園という社会資源があります。現在は保育需要が過大で、保育所増築の要請が強くあります。しかし、保育所をつくれば 幼稚園の定員割れはさらに進み、衰退しかねません。だから0~2歳児は小規模保育施設を増やし、3~5歳児は幼稚園での教育を選べるようにしました。

 

 小規模保育施設を増やすのは、社会福祉法人が担いやすいという側面もあります。保育所を新たに建設するのは大変ですが、小規模保育施設なら負担も少なくてすみます。そうすれば保育の質も担保されます。

 

 幼稚園での預かり保育は、一朝一夕ではできません。職員が時間を掛け、丁寧に説明し、幼稚園と保育所の相互理解・協力関係を築いてくれました。

 

 保育士確保対策は、本来国がやるべきことですが、なかなか進まないので市単独で対策を講じました。予算額は1億1300万円ですが、保育所をできるだけつくらずハード面の費用を抑えた分を最大限投資しました。

 

◆松戸方式の効果は?

 2020年度の一般会計当初予算は1551億6000万円で、主に子育て支援事業を計上する児童福祉費は約336億円。この5年間で約19%伸びましたが、近隣では更に予算が増えている市もあります。本当に必要なところに予算をかけるようにしています。

 

 子育て支援に特に力を入れたこの5年間で、人口が約1万2000人増えました、若い人、家を持つ人が増え、市民税、所得税、固定資産税も増えました。また、子育てしやすい街として広く知られ、人気も上がったことなどで、地価も7~8%上昇しました。

 

 若い世代が増え、街には活気が出ています。街のリニューアルも進み、市全体が良い方向に進んでいます。子育て支援策は市にとって大きな財産になっています。

 

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