特養ホームでオンライン面会 PeatixとZOOMの組み合わせで効率化

2020年0624 福祉新聞編集部
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
画面に映った孫の顔をなでる利用者

 東京都町田市の特別養護老人ホーム「いづみの里」(矢島史稔施設長、定員50人)は、イベント管理サービス「ピーティックス=PTX」とウェブ会議ツール「ズーム」を組み合わせ、職員の負担が少なく、利用者保護にも配慮したオンライン面会を行っている。

 

 いづみの里は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、2月から利用者との面会を中止。3~4月には、写真と文章で利用者の様子を伝える個人便りを家族に送るなどした。

 

 面会中止の長期化を考慮し、矢島施設長はオンライン面会を検討したが、課題は希望日時の調整などに時間が取られ、職員の負担が増えること。その解決策が市の認知症イベントで使われているPTXの活用だった。

 

 実施方法は(1)ホームページで面会日時を周知(2)家族が希望日時をPTXで申し込む(3)申込内容を施設でチェック(4)ズーム招待URLを家族にメールで送信――で行う。電話でのやりとりが不要なため、職員・家族双方の負担が少ない。

 

 申込書に「入居者との関係」などの記載欄を設けることで、利用者の会いたくない人やなりすましの面会を防ぐ工夫もした。

 

 オンライン面会は、5月14日から始まり、5月の7回はすぐ埋まった。6月の19回分もすべて埋まった。

 

 市内にいる娘と墨田区に住む孫と面会した利用者は、最初は緊張気味だったが、画面に娘と孫の顔が映ると表情が一変。画面上の孫の顔をなで、孫がスマホで映したスカイツーリーに大喜びしたという。その姿を見て介護職員のモチベーションも上がったという。

 

 「施設と家族双方がPTXとズームのアカウントを取得(ともに無料)すれば、オンライン面会は1週間でできる。面会を長続きさせるには職員の負担軽減が大切」と矢島施設長は話している。

    • このエントリーをはてなブックマークに追加