ランチは地元から出前で 特養ホーム麦久保園が新たな地域とのつながり模索

2020年0625 福祉新聞編集部
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 福信会が運営する特別養護老人ホーム「麦久保園」(東京都あきるの市)は6月から週に1回、法人が地域の飲食店からお昼の出前を取り、職員に無料で提供する取り組みを始めた。新型コロナウイルス感染症により影響を受けている地域の飲食店を応援する試みだという。

 

 麦久保園は1996年に設立。特養の定員は100人で、約80人の職員が働いている。

 

 地域の飲食店を応援する企画はもともと、あきる野市商工会議所が「エール飯」と名付けて実施しており、これに賛同した。事前に担当の職員がテイクアウトをしている近隣の飲食店を下調べし、当日出勤する職員40人分をまとめて購入する。

 

 12日のメニューは鉄板焼き専門店のナポリタンと焼きそば。職員らは好きな弁当を取り、密集を避けて1人ずつ昼食を食べたという。

 

 取り組みのきっかけは、職員間での会話だった。4月以降、新型コロナの影響で、麦久保園でも感染予防対策に追われるとともに、利用者との外出やイベントなどはすべて中止に。また、地域の飲食店も軒並み自粛で閉塞へいそく感が漂っていた。そんな中、職員からは「何か楽しくなるようなことをしたい」という声が湧き上がり、企画が決まったという。

 

 前田卓弥・同施設長補佐は「新型コロナの影響で地域が大変な時に社会福祉法人として何ができるかを考えた結果でもある。理念を語るだけでなく、身の丈にあった小さな一歩を踏み出す行動も大切では」と話す。今後、「新しい生活様式」もうたわれる中で、新たな地域とのつながりも模索したいという。

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