1リットル1円以下! 低コストの除菌水で徹底した感染症対策(PR)
2021年01月26日 福祉新聞編集部
社会福祉法人ケアネットが運営する特別養護老人ホーム和心(なごみ)は、感染症対策として、低コストで除菌水を生成する「ミニクローラ」を活用している。導入前と比べ除菌水のコストは3分の1に。職員には除菌水を自宅に持ち帰ることを許可しており、施設全体で感染対策の意識が高まった。食品添加物として食材の殺菌に使えるほど安全性が高いのも魅力だという。
毎朝、和心の担当職員は出勤すると、ミニクローラに水と塩を入れスイッチを押す。すると電気分解により次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする電解次亜水ができる。
濃度は、国がノロウイルス対策などで汚物処理の際に推奨するレベルまで選択可能だ。和心では、1日に1000ppmを30リットルほど作り、用途に応じて薄めて使う。
導入のきっかけは、展示会で偶然見掛けたことだった。それまでの消毒液は年30万円掛かっており、レンタルで月1万1000円という費用にも驚いた。
和心管理部の依田隆宏さんは「1リットル1円以下なのは魅力的。コストを気にせず除菌できるのは感染症対策に絶対に必要だ」と力を込める。

金子施設長(左)と依田さん
施設内で主にドアの手すりや車いすなど幅広く除菌するのは「ライフメイト」と呼ばれるスタッフだ。清掃やシーツ交換など介護以外の業務を行う専門職で、働き方改革の一環で3年前から導入。職員OB、地域の高齢者、主婦ら16人が働いており、最高齢は70代だ。
経緯について金子直浩・施設長は「高齢でも社会貢献したいという地域ニーズと、介護業務に専念したい職員の思いをマッチングした。大きな役割と少しの責任というのがカギで、地域の活力にもつながる」と話す。ほかにも次々と組織改革を行い、離職率も大幅に改善したという。
ミニクローラ導入後、和心では利用者に感染症がまん延していない。「昨年子ども経由でインフルエンザになった職員がいたが、結局、広がらなかった。日ごろから全員が感染症対策を意識している成果」と金子施設長。「今は新型コロナウイルスが広がっているが、職員一同、気を引き締めて乗り越えたい」と話す。
有限会社ユニコアによると、電解次亜水はすでに新型ウイルスにも試験を行っており、公的機関なども含め、現在も問い合わせが増え続けているという。
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