熱中症処置――深部体温の冷却が鍵

2021年0730 福祉新聞編集部

 万が一、熱中症になってしまったら、現場で行った処置の良否が、予後を決めます。2012年に日本救急医学会が行った熱中症の全国調査でも、発症現場での重症度と病院到着時の重症度が異なる症例があることが認められています。

 

 つまり、現場で適切な処置を行えば、病院到着までに改善する症例もあれば、逆に適切な処置が行われなければ、病院到着までに悪化する症例もあるということです。では、適切な処置とは何か? 日本救急医学会が発表した「熱中症診療ガイドライン2015」では「深部体温が38℃台になるまで積極的な冷却処置を行う。高体温の時間が長くなると予後が不良となるため、できるだけ早期に目標温度に到達することが望ましい」と記載されています。

 

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