抗菌薬――「使いたくない」伝える勇気

2021年0820 福祉新聞編集部
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 患者「腹が痛いんです」、医者「それは腹痛という病である。葛根湯を出そう」、患者「頭が痛いのです」、医者「それは頭痛という病である。葛根湯を出そう。さて、そちらの方は。付き添いかな? そうか、それは退屈であろう、では葛根湯を飲みなさい」――。どんな病気でも葛根湯を出してしまう『葛根湯医者』という古典落語のヤブ医者の話です。

 

 現代でも似たような状況があります。患者「下痢しています」、医者「胃腸炎ですね、抗生剤(抗菌薬)出しますね」、患者「せきが出るんです」、医者「気管支炎かもしれませんね、抗生剤出しますね」、患者「喉が痛いんです」、医者「風邪ですね、抗生剤出しておきますね」……などなど。

 

 抗菌薬は細菌による感染症の治療に使う薬です。普通の風邪、胃腸炎、気管支炎など、ウイルスによる感染症には、抗菌薬は効果がありません。しかし、ウイルス感染症など、本来、抗菌薬が効かないはずの病気に対して抗菌薬を処方する医師は少なくありません。

 

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