嘔吐・下痢症時の食事

2021年1119 福祉新聞編集部
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 嘔吐・下痢のときには、何を食べさせるか? 私が研修医の頃は、「嘔吐が止まるまでは飲ませない、食べさせない。そして、嘔吐が止まったら、少しずつみそ汁の上澄みを飲ませ始めて、嘔吐がなければ、食事はおかゆから。おかゆの硬さは便の硬さと同じが目安」と教わりました。また、「リンゴジュースは下痢をするけれども、すりおろしたリンゴはペクチンが入っているから大丈夫」なんてことも教わりました。

 

 さて、「これらはすべて間違いです」って言われたら、どう思いますか?

 

 嘔吐が止まるまで飲ませない、食べさせないは明らかな間違いです。子供は1日に必要な水分量が多いので、嘔吐、下痢が続いている状況下で何も与えないと簡単に脱水に陥ります。子供の嘔吐・下痢症のときに、脱水が改善したら食事を始めるグループと嘔吐・下痢が改善するまで食事を与えないグループで比較した研究では、体重は前者の方が早く回復します。嘔吐の回数も両者に差はなく、下痢の回数も差は見られませんでした。つまり、食事は脱水が改善したら、速やかに開始した方が良いのです。

 

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