岐路に立つ障害者GH 不安が残る「新類型」

2022年0111 福祉新聞編集部
デイサービスで運動会に参加する高橋さん

 障害者の暮らすグループホーム(GH)が岐路に立っている。厚生労働省は昨秋、1人暮らしに移りたい人を集中的に支える新しい類型を創設する案を表明したが、関係団体からは懸念が続出。引き続き検討し、今年夏に結論を出すことになった。この議論の背景にはどのような現実があるのか、探ってみた。

 

突然の閉鎖通告

 昨年8月末。司法書士の加藤裕子さんは都内のGHからかかってきた電話にあ然とした。「世話人が引退するが、後任が見つからない。11月末で閉鎖する」。そのGHには加藤さんが保佐人を務める高橋静子さん(75)が暮らす。

 

 知的障害のある高橋さん。GHに入る前から40年間、作業所に通い続けてきた。「次の住まいからも同じ作業所に通いたい」と願うが、通える範囲内にGHは見つからない。

 

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