松江市社協が刑務所と連携する「シトラスリボンプロジェクト」

2022年0217 福祉新聞編集部
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兒玉所長(左)が松浦会長に目録を手渡した

 松江市社会福祉協議会と松江刑務所は、新型コロナウイルスの感染者や医療従事者への差別、偏見をなくす運動「シトラスリボンプロジェクト」に賛同し、昨年12月から手作りしたリボンを病院などに届ける活動を展開している。受刑者が社会貢献作業の一環でシトラスリボンを作成し、市社協を通じて市内病院などに寄贈する試みで、こうした取り組みは全国初だという。

 

 同刑務所はコロナ禍の行動制限で、外出を伴う地域での社会貢献作業の実施が困難となり、昨秋、刑務所内で取り組める作業について市社協に協力を依頼していた。

 

 市社協運営の市ボランティアセンターでは月1回、簡単なボランティア活動を通じて市民が交流する「ボラカフェ」を開催しており、昨春から参加者がシトラスリボンを作っていることもあり、シトラスリボンの作成で連携できることを提案して実現した。

 

 両者は昨年12月、啓発用リボン作成に関する連携協定を締結。手芸用の紙バンドなど材料は社協側が用意し、受刑者がリボンを作成する。ボラカフェの参加者がこのリボンに安全ピンを付け、個包装して完成させ、市社協が市内病院に配布する流れだ。

 

 1月27日に寄贈式があり、松江刑務所の兒玉秀隆所長がリボン100個の目録を、同市社協の松浦正敬会長に手渡した。

 

 これまでに市社協が寄贈したシトラスリボンはボラカフェの参加者が作成した分を含めると約1000個に上る。看護師が胸にリボンを付けたり、院内で配布するなど寄贈先の病院からは好評で、材料を提供してくれる病院もあるという。

 

 市ボランティアセンターの担当者は「これからも刑務所とのつながりを大事にしていきたい。出所後、シトラスリボンを目にすれば、社会に役立っていることを実感していただけるのでは」と語った。リボンの数が増えていけば、市内の福祉施設にも寄贈したいとしている。

 

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