上智社会福祉専門学校、58年の歴史に幕 「歴史に確かな足跡を残した」

2022年0407 福祉新聞編集部
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上智大グリークラブの歌声が響いた卒業式・閉校式

 上智社会福祉専門学校(佐久間勤校長、東京都千代田区)は3月22日、閉校式を上智大で開いた。1964年の開校以来、同日までに計6824人の卒業生を輩出したが、近年は入学志願者数の低迷が続き、58年の歴史に幕を下ろした。

 

 閉校式に先立って開かれた卒業式で、佐久間校長は最後の卒業生31人に「卒業後も人々に寄り添い、仕える心の在り方を培ってほしい」と述べ、卒業証書を手渡した。

 

 同校は64年4月にドイツのペトロ・ハイドリッヒ神父が開設した上智大社会福祉専修科が前身。社会福祉主事、保育士(当時は保母)の養成をスタートした。

 

 ハイドリッヒ神父は65年、学生たちの実習先として、イタリア発のモンテッソーリ教育を採り入れた保育所「うめだ『子供の家』」を開設した。同園は現在、社会福祉法人「からしだね」(足立区)が運営している。

 

 同校は上智大の校舎を使った夜間課程で、昼間は福祉施設などで働く社会人学生が多い。90年代以降、介護福祉士、社会福祉士などの養成課程を設けたが学生が減り、2019年5月には21年度以降の学生募集停止を決めた。

 

 からしだねの理事長を務め、同校で30年超にわたって教壇に立った春見静子・上智大名誉教授は閉校式で「閉校は悲しいが、本校は日本の社会福祉の歴史に確かな足跡を残した」と語った。

 

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