賞与5、6カ月の特養も 千葉市老施協がウェブとカードで魅力発信

2022年0412 福祉新聞編集部
作成したカード

 千葉市老人福祉施設協議会(鳥越浩会長)は求職者向けに会員施設の魅力をアピールするウェブサイトを作成した。サイトを紹介する名刺サイズのカードを1万枚作り、同市内のハローワークなどで配布するという。

 

 サイトは「色とりどり」がテーマで、同市老施協に加盟する60施設のうち、56施設を掲載している。▽働きやすさ▽賃金に自信▽高品質なサービス▽独自の取り組み▽最高のロケーション▽業界の最先端▽人材育成――といった7カテゴリーから選択すると、該当施設の一覧が現れる仕組みだ。例えば、「賃金に自信」をタップすると、11施設が現れる。

 

 社会福祉法人高徳会の特別養護老人ホーム「ソレイユ千葉北」は、「資格がなくても親切に教える」などと教育制度の充実をアピール。その上で、前年度実績として、賞与が年3回、計5、6カ月分あると紹介している。

 

 また、社会福祉法人泉寿会の特養ホーム「いずみ苑」は「自分で給与を上げて、マイホームを買おう!」を掲げ、賞与を4、5カ月分支給していると訴える。これに加え、介護職での就職や、介護福祉士を取得するなどの条件を満たすと、最高で年120万円支給しているという。

 

 このほか、3カ月間にわたるマンツーマンでの研修や、介護ロボットを積極的に取り入れていることなどをアピールする施設もある。

 

 サイトは、福祉人材の育成や定着を支援する介護人材政策研究会と共同で作成した。同研究会は「サイトは、求職者が自分に合う施設を探しやすいよう設計した。ハローワークや介護労働安定センターなどに置いたカード経由でサイトを訪れた人たちが、福祉業界に興味を持ってもらえれば」と話す。

 

 同研究会は千葉市での実績を踏まえ、ほかの地域でも取り組みを広げたいという。

 

色とりどりの個性で見つける、千葉市の介護。(千葉市老人福祉施設協議会)

 

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