「障害者への偏見なくしたい」 啓発DVDを制作する山岡寿輝さん

2022年0609 福祉新聞編集部
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DVDを制作する山岡さん

 山岡寿輝さん(26)は障害者に対する差別や偏見をなくそうと、施設の活動として「障害の理解啓発」に取り組んでいる。

 

 小学生の頃、車いすの同級生を仲間とからかってしまったことがあった。当時なぜ優しくできなかったのか。モヤモヤが残っていた。

 

 就職して4年。施設で出会う障害者はみんなチャーミングな人ばかり。今は「障害について知らないから差別や偏見が生まれる。だから知ってもらうことが大切」と思っている。

 

 理解啓発活動は、例えば視覚障害者の物を見分ける困難さを知ってもらうため、目隠しして物を判別してもらう。自閉症の人の見える世界を体験してもらうため、ペットボトルを使った疑似体験などをする。しかし、コロナの影響で学校や企業などを訪問して活動することができなくなった。

 

 そこでメンバーと話し合い、理解啓発用DVDを制作することにした。動画で障害特性をどう伝えるか、シナリオから考えた。子どもが理解しやすいようパペットを登場させたり、紙芝居で表現したりした。小学校の先生が教えやすいよう指導手引きも作った。

 

 動画は小学高学年と未就学児向けの2種類。施設がある区内すべての小学校や近隣の幼稚園、保育所に配布した。

 

 理解啓発活動後、子どもたちから「障害のある子と話してみたい。友だちになってみたい」などの声が寄せられ、障害への印象が変わったことが分かった。また、施設建設の反対意見や通報が減った地域もあるという。山岡さんは「障害について知った子どもたちや地域の人たちを変える力がある」と活動の効果を実感している。

 

 普段の仕事では思いやりを大事にし、友人には「和顔愛語」と言われる山岡さん。目指すのは、障害のある人もない人もお互いに理解し助け合う社会。そのために「障害について知ってもらう理解啓発活動をもっと広げたい」と意気込んでいる。

 

 

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